五月の花見

五月に入り、令和元年の到来。多摩川の桜が、その令和まで一生懸命残っていた。

東京の二〇一九年春の開花は三月二十一日だったが、今年の春は寒く、満開になるまでも時間を要し、また散っていく速度も遅かったことなどから、一ヶ月以上経過した五月でも桜が咲いていた。

令和最初の日は、うっすらと肌寒い空の下でささやかなお花見だった。