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小田急線沿いで大学生の一人暮らしに住みやすい駅
大学受験を乗り越え、無事合格が決まったら、新大学生は、家族と一緒に入居先を探して奔走することになると思う。
ただ、家賃が安い、ちょうどいい賃貸物件は、早い者勝ちで次々に決まってしまうため、大学合格の発表があった人から、続々と不動産屋さんに駆け込むことになる。
特に、遠方から東京に上京してくる新大学生にとっては、前提の知識が少なく、滞在日数も限られるので、とにかく大慌てで物件探しを始めるのではないだろうか。
僕も、それほど遠方ではないものの、地方から大学進学とともに東京に上京した組だった。
大学の合格発表があり、喜んだのもつかの間、家族と一緒に上京し、自分たちでネットを経由して探した物件や、大学側で紹介してくれる物件を参考に東京都内を巡ったことは、今も思い出として残っている。
住みやすい駅の条件とは
さて、一人暮らしの物件探しの際に、まず重要になるのが、もちろん住む街になる。住みやすい街の条件とは、一体どんなことが挙げられるだろうか。
僕は、過去一人暮らしで東京都内含め三つの駅に住んできたが、経験上、個人的に住みやすい駅の条件の一つと言えるのが、「①街がきれい」ということだ。
自然が豊かだったり、危なそうな夜の店やポイ捨てされたゴミが少ないこと。実際に、駅近くの公園やコンビニの様子を見てみるのもよいかもしれない。
また、一言で「きれい」と言っても、色々なきれいさがあるが、街を実際に歩いてみて、「散歩がしたいな」と思ったら、それは感覚的に波長が合っていると言えるのではないかと思う。
こうした場所は、結果的に治安もよく、長い目で見たときに心と体の健康にもよいと思う。
東京は、とにかく刺激物が多いので、住む場所は、なるべくほっとできる街がいいと思っている。
あとは、「②お店が多い」というのも、住みやすい街の条件に挙げられるだろう。
ただ、東京都内で、ある程度都心から近かったり神奈川でも東京寄りの地域は、まず駅近くにお店が少ない、ということはない。
都心から少し離れ、急行が停車しない駅に関しては、多少ひっそりとしているものの、それでも普通に暮らすぶんには問題はなく、電車で簡単に主要駅に行くこともできる。
また、案外ちょっと地味な穴場の駅に、隠れ家的でおしゃれなお店があったりするので、雑誌では特集されない自分だけの世界を開拓する楽しみもある。
その他には、それほど条件として必要なものというのはないかもしれない。
病院も、②と同じことが言えるだろうし、あとは個別の趣味で、どうしてもこの関連のお店がほしい(一人で行きやすいカラオケ、古書店、レンタルDVDショップなど)、というのがあれば、それも条件になる。
それと、もう一つだけ条件を加えるなら、「③寂しくない」ということも重要かもしれない。
東京の一人暮らしだと、ひとりぼっちで寂しい夜や孤独だと感じる日々も増えるかもしれない。
とは言え、大学生だと、この点はもしかしたらそれほど意識する必要もないかもしれない。大学から割とみんな近くに住むので、結果的に近隣の駅に同級生が住んでいたり、同じ駅だったり、ということが往々にしてある。
特に、23区内や都心の場合、至る所に地下鉄やJRの路線が張り巡らされているので、電車を乗り継げば案外簡単にどこへでも行ける。
僕も大学に入学してしばらくは友達ができない日々だったが、ちょっとずつ知り合いが増えていくにつれ、仲のいい同級生が数人、同じ駅や近所の駅に住んでいることが判明した。
アルバイトも、住んでいる駅の近くですれば、近所に友達もできる。
逆に、知り合いが少ない駅がのんびりできていいという場合は、大学から少し離れた駅や、一本では行けない乗り換えが必要な駅を選ぶとよいかもしれない(ただ、やはり通学に乗り換えがあるのは面倒だと思う)。
バイトも、最寄駅と大学のあいだにある定期券内のちょっと地味な駅ですれば、偶然会うということも少ないだろう。
こうしたことを踏まえ、今回は、今僕が住んでいる小田急線沿いから、個人的におすすめしたい大学生の一人暮らしで住みやすい駅を、ランキング形式で紹介したいと思う。
一応、範囲は、僕が今住んでいる生活圏内の東京から神奈川の東京寄りの地域(経堂〜新百合ヶ丘)に絞ってある。
住みやすいと言っても、何を一番大切にするかによって違い、実際に住んでいるのは狛江なので、あくまで大学生の一人暮らしならここが住みやすいのではないか、と僕が思う場所になるが、よかったら参考にしてみてほしいと思う。
ちなみに、以下がその範囲にある大学になる(こぼれていたらごめんなさい)。意外とあるのに驚いた。
国士舘大学、東京医療保健大学、青葉学園短期大学、東京農業大学・短期大学、日本大学、成城大学、東京慈恵会医科大学、専修大学、明治大学、日本女子大学、日本映画大学、昭和音楽大学、田園調布学園大学。
ランキング
第1位 経堂
小田急小田原線 経堂駅(東京都世田谷区)
新宿から急行で約11分、各停17分
ワンルーム、1K、1DKの家賃相場 7.47万円(HOMES参照)
住人としては、狛江を1位にしたかったものの、都心へのアクセスやお店の数など利便性を考慮して、経堂を1位に選んだ。
学生も多くて治安もいいし、新宿(急行で11分)や下北沢(急行で3分)までも電車でそれほど時間はかからない。
買い物は駅前の経堂コルティでじゅうぶん揃い、商店街も充実している。おしゃれな穴場のカフェや雑貨店もあり、駅近くにカラオケやボーリングもあるので、大学生がちょっと遊ぶにも程よい街だと思う。
デメリットとしては、家賃が高いこと。また、自然がそれほどないことが挙げられる。近くに目立った公園や広場もないので、のんびりする空間の少なさが人によってはちょっとマイナスかなと思う。
でも、全体としては充実していてとても住みやすい駅で、経堂に住んでいる知り合いの女性も住みやすく大好きな街だと語っていた。
第2位 狛江
狛江駅
小田急小田原線 狛江駅(東京都狛江市)
新宿から各停で約30分(急行で成城乗り換えだと21分)
ワンルーム、1K、1DKの家賃相場 6.52万円(HOMES参照)
手前味噌になるが、狛江は本当に一人暮らしにとっても住みやすいし、心地のいいおすすめの駅だと思う。
治安がいいのはもちろん、アクセスも、急行は止まらないが準急が止まるようになって改善され、家賃も世田谷区から狛江市に入ると、がくんと下がってワンルームの相場も6万円台になる。
狛江と経堂の差を挙げると、個人的には好きな点ではあるものの若々しさはないのが狛江の弱点かもしれない。普通に食材を買うぶんには全然問題ないが、おしゃれなカフェやお店は多くない。
自然については、多摩川が有名で、多摩川の最寄駅は隣の和泉多摩川駅だが、狛江からも歩いて15分くらいで行けるので散歩にもぴったり。ぽつぽつと畑もあって、その野菜も直売所で購入できる。
遊ぶ場所ではなく、のんびりする街といった雰囲気だ。
第3位 和泉多摩川
和泉多摩川駅
小田急小田原線 和泉多摩川駅(東京都狛江市)
新宿から各停31分
ワンルーム、1K、1DKの家賃相場 5.49万円(HOMES参照)
和泉多摩川駅は、狛江から一個神奈川寄りで、東京の片隅、多摩川沿いの小さな駅。
狛江駅周辺よりも、さらにのんびりしている街で、駅から徒歩1分の場所に多摩川があり、公園も多く、自然と調和したのどかな街並みが魅力だ。
家賃相場も、狛江からさらに1万円近く下がり、東京都内では相当破格の値段となっている。家賃が安いし、自然も多いので、のんびりしたい人にとっては相当穴場の駅であり、もし夕暮れどきに多摩川を歩いて気に入ったら、狛江市は非常におすすめの住環境と言えると思う。
第3位 祖師ヶ谷大蔵
小田急小田原線 祖師ヶ谷大蔵駅(東京都世田谷区)
新宿から各停22分
ワンルーム、1K、1DKの家賃相場 7.39万円(HOMES参照)
大学生の一人暮らしなら、祖師ヶ谷大蔵駅も住みやすいと思う。
祖師ヶ谷大蔵も、それほど若々しさのある街ではないものの、商店街も賑わっているし、治安もよく、静かな雰囲気もあって少し下町っぽい印象も受ける。
学生や、単身赴任の方の一人暮らしなどにもおすすめかなと思う。
アクセスは、急行が止まらない(準急と各停)。ただ、急行が止まらないからこその街のゆったりした雰囲気でもあるので、この辺りはどっちを取るか、といったところだと思う。
あと、「そしがや温泉21」や、ちょっと歩くものの、大きめの「THE SPA 成城」といったスーパー銭湯もあるのも魅力の一つであり、その他、こちらも少し遠いが、無印良品やユニクロもある。
また、自転車で10分くらいの場所に、砧公園や世田谷美術館もあり、隣駅の成城学園前駅もきれいで駅周辺にお店も多く、祖師ヶ谷大蔵は、自転車圏内で相当色々と揃っているのもおすすめのポイントと言える。
ただ、これは住むマンションやアパートにもよるものの、家賃相場が高い、というのがネックになるかもしれない。
隣の成城学園前が、高級住宅街もあって世田谷でも高いほうの駅(家賃相場8、28万円)なので、多少引っ張られているのかもしれないが、経堂と家賃が同じくらいなら、個人的には経堂でもいいんじゃないかなと思う。
とは言え、街の雰囲気はそれぞれ違うので、あとは実際に行って歩いてみたときの好みが重要と言えるだろう。
第5位 新百合ヶ丘
小田急小田原線 新百合ヶ丘駅(神奈川県川崎市麻生区)
新宿から快速急行23分(急行28分)
ワンルーム、1K、1DKの家賃相場 6.42万円(HOMES参照)
新百合ヶ丘は、小田急線で多摩川を越えて神奈川に入り、しばらく行った場所にある。
と言っても、都心に通学や通勤で行く場合は、快速急行や急行がメインになると思うので、所要時間としては、狛江や祖師ヶ谷大蔵とそれほど変わらない。
ここは、いわゆるベッドタウンで、一人暮らしよりはファミリー層に人気の街で、再開発エリアなので、駅前は商業施設が並び、洗練された街並みとなっている。
駅前のイオンには、イオンシネマという結構立派な映画館もあるので、映画好きならこの街はおすすめだと思う。
僕も美味しいパン屋さん(カンガルー)や映画を観に行くときに利用しているが、洗練された住環境で、川崎と言うと治安の悪いイメージがあるかもしれないが、川崎はものすごく縦に長く、北部の新百合ヶ丘などは治安がいいと言われている。
小田急線は、小田急多摩線も走っている。
番外編 向ヶ丘遊園
向ヶ丘遊園駅から徒歩5分ほど、生田緑地に向かう途中の交差点
番外編としては、向ヶ丘遊園も一人暮らしにいいんじゃないかなと思う。
あまり駅前はきれいではないものの、少し離れると静かな住宅街もあり、徐々に再開発も進んでいる。
多摩川までも歩いて行けるし、駅からバスを使うか徒歩で少し歩くと自然がいっぱいの生田緑地もある。
生田緑地には、岡本太郎美術館や藤子・F・不二雄ミュージアムの他、様々な施設があり、温浴や自然体験、商業施設など自然を活かした開発も行われるようだ。
以上が、限られた範囲からではあるものの、小田急線沿いに住んでいる僕が考える、大学生の一人暮らしにおすすめの駅ランキングである。
こういった情報も参考にしながら、あとは、実際に駅周辺など、街を歩いて肌に合っているかどうか感じてみるのが一番だと思う。