オレンジのくちばしにオレンジの足の鳥
多摩川沿いは野鳥も多いのですが、その鳥のひとつに胴体は黒っぽい褐色で、顔の周りや腰の辺りが白く、オレンジのくちばしにオレンジの足が特徴の小さな鳥がいます。

この鳥の正体は、「ムクドリ」。
ムクドリは、九州以北から繁殖し、北海道では夏鳥として生息。冬には南に移動することもあるようです。
住宅街の公園や駅前のロータリーにも棲みつき、繁殖が終わると群になるのでムクドリの大群による糞害や騒音などで嫌われることも多い鳥です。僕が以前住んでいた千葉の街でも、駅前でムクドリが大量発生し、物凄い鳴き声でした。
それではムクドリは「害鳥」なのかと言うと、むしろ日本では昔は「益鳥」として非常にありがたい存在だったようです。
ムクドリの餌は虫。農家の人たちにとって農作物につく虫を食べてくれるムクドリには感謝していたと言います。
ムクドリとひととの関係性や、なぜムクドリが害鳥として扱われるようになったのか、といったことは、生き物や自然に関するブログの「騒音、糞害。ムクドリは悪い害鳥なの?ムクドリの本当の姿と人との関係」という記事が参考になります。
多摩川でも、土手沿いを歩いていると、ひょこひょことムクドリが餌を探しているのを見掛けることもあるでしょう。