夏に鳴くうぐいす
連日連夜の暑さで、すっかり体力を消耗中。日中はもちろん、夜も熱帯夜が続く。
今日も、35℃近い猛暑のなかで多摩川沿いを歩いていたら、遠くからうぐいすの鳴き声が聴こえてきた。
うぐいすは、一度だけでなく、何度も繰り返し鳴いていた。
うぐいすの別名は「春告鳥」と言う。春の到来とともにさえずる鳥で、あまりうぐいすが夏に鳴くという印象がなかった。たぶん、初めて聴いた。
だから、普通に驚いたし、夏の気怠い空気とうぐいすの鳴き声は不調和な印象を持った。
うぐいすの「ホーホケキョ」という美しい鳴き声は、オスのもので、繁殖期のメスに対するアピールのために鳴いていると言う。
また、縄張りを守る意味合いで鳴くこともあるそうだ。
繁殖期は、春から夏にかけて、ということなので、夏にうぐいすが鳴くのはそれほど不思議なことではないとのこと。
これまで意識していなかっただけなのかもしれないが、このうだるような夏の暑さとうぐいすの鳴き声の組み合わせが、僕にとってはちょっと斬新だった(山奥などでは割と聴けるらしい)。
ちなみに、うぐいすは、渡り鳥ということでもないようだ。
季節が終わるとどこへ姿を消してしまうのだろう、と思っていたけど、別に姿を消しているわけでもなかった。
季節が変わると、「ホーホケキョ」というさえずりから、「チャッチャッ」という地鳴きに変わるだけで、彼らは草むらなどで普通に暮らしているそうだ。