月別アーカイブ: 2018年6月

梅雨明けの前触れの花

日曜日、晴れ。夕陽がとても綺麗で、涼しい風が吹いていた。そろそろ梅雨も終わりだろうか。夕陽の色や風の匂いで梅雨明けが分かったら素敵だな、と思った。

梅雨明けの前触れのようなものが、何かあるんだろうかと調べてみたら、「タチアオイ」のてっぺんの花が咲くと梅雨が明ける、という話があった。タチアオイは、赤、ピンク、白、黄色と様々な色の花が咲く。梅雨入りの頃になると花が咲き始め、下の方から徐々に花が開き、てっぺんの花が咲くと梅雨明けがもう近いのだと言う。そのため「梅雨葵」とも呼ばれる。僕は、このタチアオイという花を初めて知った。写真を見ても見覚えがない。梅雨が明ける前にタチアオイを見つけようと思った。

今年は、春らしい春だったし、梅雨らしい梅雨だったので、きっと夏らしい夏になるんだろうな、と思う。

小田急ロマンスカーが好きな子供

母曰く、僕は子供の頃、小田急ロマンスカーが好きだったそうだ。小田急ロマンスカーとは、小田急線を走る特急列車のこと。地元では走っていない。子供の頃の僕は、この電車を図鑑やテレビで見たのか、旅行先で乗ったのか。もしかしたら、神奈川に住んでいる親戚の家に行くときに見たのかもしれない。

母は、少年時代の僕のおぼつかない口真似をしながら、「あんたよく、おだきゅうろまんしゅかー、と言っていたんだよ」と言っていた。僕自身は、そのときの記憶を全く覚えていない。一体なぜ、他の電車ではなく、「小田急ロマンスカー」が好きだったのだろう。外観のかっこよさに惹かれたのか。それとも「小田急ロマンスカー」という響きが気に入ったのか。大人になった僕は、母の声を通して蘇ってくる「おだきゅうろまんしゅかー」という響きを思い出しながら、走り去ってゆく小田急ロマンスカーを眺めていた。