狛江・泉龍寺の紅葉
泉龍寺
今年はだいぶ遅いように感じる、狛江の紅葉。もう12月半ばとすっかり風は冬の寒さなのに、秋真っ盛りのようにとても鮮やかに色づいていた。
狛江には、特にここと言った紅葉の名所はないが、狛江駅から歩いてすぐの泉龍寺と弁財天池で見られる、周辺の静かな雰囲気とのコントラストが効いた彩り豊かなもみじや銀杏の葉はとても綺麗だ。
泉龍寺 狛江
泉龍寺は、伝説によれば創建が765年という歴史の古さで、狛江市内でもっとも大きな寺院であり、駅のすぐ近くにあることから、街を代表する寺と言える。
弁財天池は、かつて雨乞いによって湧き出たものと言い伝えられている。
天保5年(1834)と天保7年に刊行された江戸時代の地誌『江戸名所図会』を見ると、弁財天池の伝説が記されています。奈良の大仏の開眼供養をおこなった良弁が、干ばつに苦しむこの地を訪れ、雨乞いをおこなったところ、竜蛇があらわれて雨を降らし、その時に湧き出た「霊泉」が弁財天池だといいます。この伝説は、弁財天池から湧き出る清水の恩恵に、多くの人々があずかっていた証と考えられます。
しかし、都市の発展などによって1970年代に湧水が途絶え、後に復元工事が行われることとなったようだ。
成城学園前の銀杏並木
もう一ヶ所、小田急線で狛江の隣の隣にある世田谷区の成城学園前駅の銀杏並木も歩いてきた。歩いていると、風が吹いて、はらはらと銀杏の葉が降ってきた。
成城学園前の閑静な住宅街は、春は桜が美しく、晩秋には銀杏並木も幻想的で、のんびりと散歩をするのに最適な場所だと思う。
冬の寒い日が続くが、色づいた葉が、一瞬ほっこり暖めてくれるみたいだった。