多摩川沿いの蚤の市へ
11月は、4日の夜にちょっと雨が降った以外は、ずっと秋らしい天気が続いている。
昼は柔らかな陽射しでぽかぽかと暖かく、風も心地よい。今日も、そんな風に優しい一日だった。
僕は、スピッツの曲を聴きながら、ぼんやりと多摩川を散歩し、調布方面に向かって歩いた。台風の去ったあとだからか、多摩川の水がとても清らかだった。
調布では、ちょうど土日に東京オーヴァル京王閣で蚤の市「東京蚤の市」が行われているとのことで立ち寄った。
東京蚤の市の入場料は500円で、パンフレットを見せると再入場ができる。久しぶりの調布の蚤の市だった。
以前訪れたときよりも、店舗数がだいぶ増えた気がする。天候にも恵まれ、家族連れや若いカップルなどで賑わっていた。
食事やおやつコーナーの店も充実し、また、中古のフィルムカメラ、可愛い盆栽、アンティークの家具、おしゃれな鞄、赤ちゃん向けの服など魅力的なものが揃っている。若い女の子が、首から下げたカメラで興味津々に次々とシャッターを切っていた。
音楽隊の演奏に合わせて人形がダンスし、子供たちが嬉しそうに笑っている。
大人も子供も、誰もが楽しそうな表情で満ちた、夢のような空間だった。ふと幼少期に行った、お祭りを思い出した。
出入り口付近には、物々交換用の本棚があり、持っている本をラッピングして紹介文を載せ、別の本と交換できる、というコーナーもあった。
僕が訪れたのはちょうど昼食時だったが、とにかく会場が広いのでのんびりと座るスペースが結構あった。
僕は、ぐるっとめぐり、会場を出た。
会場を出たあと、すぐ近くの多摩川河川敷で少し休憩し、それからまた、ゆっくり30分くらいかけて歩いて帰った。