多摩川沿い、調布の蚤の市へ【2017年】
十一月は、四日の夜にちょっと雨が降った以外、ずっと秋らしい天気が続いている。
昼は柔らかな陽射しでぽかぽかと暖かく、風も心地よい。今日も、そんな風に優しい一日だった。
僕は、スピッツの曲を聴きながらぼんやりと多摩川を散歩し、調布方面に向かって歩いた。
台風の去ったあとだからか、多摩川の水がとても清らかだった。
調布では、ちょうど土日に東京オーヴァル京王閣で蚤の市が行われているので立ち寄った。




入場料は五百円、パンフレットを見せると再入場ができる。久しぶりの調布の蚤の市だ。
以前訪れたときよりも、店舗数がずいぶんと増えた気がする。天候にも恵まれて家族連れや恋人同士で賑わっていた。
中古のフィルムカメラ、可愛い盆栽、アンティークの家具、おしゃれな鞄、赤ちゃん向けの服、食事やおやつコーナーの店も充実し、若い女の子が首から下げたカメラで興味津々に次々とシャッターを切っている。
音楽隊の演奏に合わせて人形がダンスし、子供たちが嬉しそうに笑う。
大人も子供も、だれもが楽しそうな表情で満ちた、夢のような空間だった。ふと幼少期に行った、お祭りを思い出した。

出入り口付近にある物々交換用の本棚。持っている本をラッピングして紹介文を載せ、別の本と交換できる。
お昼時だったが、会場が広いのでのんびりと座るスペースは結構あった。ぐるっとめぐり、会場を出た。
多摩川沿いで少し休憩し、それからまたゆっくり三十分くらいかけて歩いて帰った。
