『風が強く吹いている』の聖地は祖師ヶ谷大蔵
大学駅伝をテーマにした、三浦しをんさんの小説『風が強く吹いている』。
これは、主人公のハイジやカケルを中心に格安学生寮の住人たちが、ランナーとしては素人にも関わらず、力を合わせて箱根駅伝を目指す、という物語だ。
三浦しをん『風が強く吹いている』のあらすじと感想三浦しをん『風が強く吹いている』のあらすじと感想
三浦しをん『風が強く吹いている』(2009年)
箱根駅伝を題材にした青春小説、三浦...
彼らが通う大学は、「寛政大学」という架空の大学で、寛政大学の最寄駅は、小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅、成城学園前駅、そして京王線の千歳烏山駅、となっている。
アニメ版『風が強く吹いている』の聖地巡礼ブログを見ると、祖師ヶ谷大蔵の写真がたくさんあるので、舞台のメインは祖師ヶ谷大蔵なのだと思う。
祖師ヶ谷大蔵駅前のウルトラマン
祖師ヶ谷大蔵の駅前にある商店街「ウルトラマン商店街」は、活気があってとても賑わっている。
このウルトラマン商店街という名称は、もともと円谷プロがあったことに由来する。
素朴な街並みで好アクセス、商店街も充実しているので大学生が一人暮らしをするなら、祖師ヶ谷大蔵もおすすめの街だと思う。
ちなみに、『風が強く吹いている』の途中では、寛政大学の陸上部メンバーが多摩川まで走っていくシーンがある。成城学園前を抜ける際に差し掛かる急な下り坂を抜け、野川を越え、多摩川の河川敷に辿り着く。
多摩川から見た富士山 狛江
祖師ヶ谷大蔵駅から、多摩川のある和泉多摩川まで電車で約10分ほど、距離にして7〜8kmだろうか。アニメ版『風が強く吹いている』だと、5kmというセリフもあった。
多摩川沿いは、景色の美しい絶好のランニングスポットでもあり、よくランナーも風を切って走っている。ときどき、どこかの大学の陸上部らしい集団を見かけることもある。